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SDGsの取り組みをピックアップして記事形式で紹介しています

GAIA

関係するSDGsの目標

GAIA(ガイア)について

愛知県が「愛知県SDGs未来都市計画」に基づき進める「生物多様性 あいち学生プロジェクト」を通して、2020年2月に誕生しました。ユース世代が中心となり、様々な学校や学年の垣根を超えて生物多様性保全に取り組む組織です。GAIAの大切にしていることは、楽しく学びながら生物多様性を守るということ。組織名となっているGAIAは、ギリシャ神話の大地の女神GAIA”が由来であるとともに、Getting Associated Into Action、“連携して行動を起こす”という意味もあります。海・森・まちをテーマに身近な自然の保全活動を行なったり、県内各地で生物多様性保全に取り組む団体や企業の活動に参加をしたり、SNSで情報発信をしたり、多様な主体と連携して生物多様性の輪を広げる活動を続けています。

合言葉は「楽しく守る・繋がる・繋ぐ」


GAIAが大切にしていることは、楽しみながら生物多様性を学び、守り、繋がり、繋ぐということ。生物多様性の他、違う分野の課題も同時解決していけるようなSDGの取り組みにトライしています。2022年2月12日に愛知こどもの国で初めて行われた「地域のゲンジボタルや生物の住みやすい環境づくり」では、環境の多様性向上に向け草刈りと水路整備を実施。作業中に思いもよらないような生物に出会えたり、知らない植物を見つけたりとさまざまな発見があり、これはユースにとって身近な自然を知る良い機会になります。生物多様性や豊かな自然を守る取組みの第一歩にもなるでしょう。また、幡豆のトンボロ干潟では、漁協組合長さんに学びながら図鑑を片手に生き物観察を行い、この発見を愛知こどもの国に展示。子どもたちにも生物を知ってもらう機会を作っています。環境活動に興味を持つ同世代の人たちや活動に賛同する人たち・団体と繋がることのできるツールとして、SNSでの発信や活動報告レポートを作成。このようにGAIAのサステナブルな活動の輪は少しずつ広がっています。

GAIAの輪から広がる質の高い教育を


佐久島では、島を美しくつくる会さんと一緒に清掃活動や自然観察をしながら、島の抱えている問題(プラスチックはじめ海岸漂着ごみや外来種など)の解決にも貢献できるような取り組みを考え、トライしています。「子どもから大人まで楽しみながら島に流れ着いた漂流物をお掃除しよう」という想いで考案された「佐久島漂流ゴミBINGO」を活用して、楽しくゲーム感覚で海岸清掃に参加しました。綺麗になった海岸を見渡してみると、そこにはさまざまな生物が住んでいます。その身近な気づきの積み重ねが、生物多様性に興味を持つ一歩なのでしょう。その他にも愛知こどもの国でお子さま向けに生き物をテーマにした「いきものスタンプラリー」を開催したり、展示コーナーを設けたりしながら、子供たちにも自然が身近に感じられるような楽しい取り組みを続けています。「小さな子どもたちに生物多様性を伝える」という課題にも向き合うため、2021年10月には第一弾となる手づくり絵本プロジェクトがスタートしています。これは「旅をするチョウ」として有名な美しい渡りのチョウ“アサギマダラ”が主人公の絵本。私たちの周りにいるたくさんの生きものたちの物語に関心を持ってもらうきっかけに、との想いで制作しました。このようにGAIAユースオリジナルのチャレンジが数多く生まれています。

今後の展望と想い


GAIAの次期リーダーである人間環境大学 村井美乃里さんは、今後の展望と想いについて次のように語っています。「佐久島では今後も、今までと同様海岸清掃をさせていただきながら漂着ごみ問題に関する意見を出し合い、その対策方法が実現できればいいなと思います。GAIA全体としては愛知県内で環境保全活動を行っている団体さまからの認知はいただけるようになってきたのですが、団体さまを見ているとご高齢の方が多く、若者の手を必要とされている団体が多いということに気づきました。ですので、もっと学生が環境活動を行うことが当たり前になってほしいというのが私の願いであり目標です。そのためにはGAIAの活動幅を広げていきたいと思っています」
同じくGAIAのメンバーである2年目の中部大学 因藤来夢さんに今後の展望と想いを聞きました。
「愛知こどもの国では子供向けの展示を作成していますが、GAIAが撮影した植物や動物の写真だけではなく、ホタル等の生息環境整備のような長いスパンで取り組む保全活動についても分かりやすく発信していきたい。もっと多くの人が生物多様性や環境保全活動に興味を持つような情報発信を続けていきたいと思っています」
興味があるユース世代の皆さん、GAIA の活動の輪は何年もかけて長く繋がっていくことでやがて大きな力になります。一緒に、一歩踏み出してみませんか?

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