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こんにちは!運営事務局の糟谷です。
『プラ新法』(プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律)が施行されたり、色々なところでのプラ袋が有料化になってしばらく経ちますが、皆さんはプラスチックとの付き合い方に変化は出てきましたでしょうか?
ワタクシは恥ずかしながら正直まだまだです・・・

本日は、今一度ここで『プラスチック』について考えてみたいと思いブログ記事を書くことにしました。
私たちの身近にあるプラスチックですが、不要になったいわゆる『廃プラスチック』はどうなるかご存知でしょうか?
プラごみ分別して出してるししっかりリサイクルできてるんじゃないかなあ・・・と思われるかと思います。

調べてみると少し前のデータにはなりますが
〇日本の廃プラスチック総排出量は2022年で823万t
(↑別のもので換算すると、自動車だと約4,000,000~8,000,000台分の重さに相当。また、東京ドーム約14,500個分に相当するみたいです(驚!?)

〇有効利用(リサイクル率)率は87%
(参考資料)https://www.pwmi.or.jp/column/column-2358/

『87%』って結構よいのでは?と感じるのですが・・・
そもそも廃プラスチックのリサイクルは主に3つの方法があります

●マテリアルリサイクル
 廃プラスチックを原料にして、もう一度、プラスチック製品に再生する方法です。「材料リサイクル」とも呼ばれます。
おもにパレットや土木建築資材、工業用品、作業着ぎやベンチ、建築資材、シート、ボトル、文具など、さまざまなものに生まれ変わるようです。

●ケミカルリサイクル
 廃プラスチックを化学的に分解したりして、化学原料に再生する方法です。
例えば、ガス化されてできた化学工業原料から、繊維製品や肥料が作られます。
また、鉄を作るときの還元剤や、化学製品の原料、ガス、油などにも生まれ変わるようです。

●サーマルリサイクル
 廃プラスチックを固形燃料にしたり、焼却したりして、熱エネルギーとしてリサイクルする方法です。
廃プラスチックと古紙類るいを原料に「RPF」という固形燃料を作ったり、廃プラスチックを含ふくむ ごみを焼却したときの熱で発電したり、温水プールや暖房などに利用されます。

プラスチックは石油が原料だけあって、発熱量(燃やした時に出る熱の量)は紙ごみの約やく2.5倍もあるらしいです。

(参考資料)https://www.pwmi.jp/library/library-1446/

この3つの方法で先の87%の内訳をみてみると
マテリアルリサイクル22%、ケミカルリサイクル3%、サーマルリサイクル(エネルギー回収)62%ということのようです。

つまり多くは『燃やして』エネルギーとして再利用しているということになります。
再利用はいいのですが、燃やすと、CO2が発生しますし、現在は色々な手立てがとられていますが、それでも他の有害物質も少なからず発生します。
CO2削減という観点では素人目線ですがどうしても矛盾を感じてしまいます・・・
(しかも全てが再利用されるわけではなく単純にゴミとして捨てられる(埋め立てる)ものもかなり多いかと思います。)
今後、もっとマテリアルリサイクルや、ケミカルリサイクルの比率を増やしていったり別の新たなリサイクル方法も出てくるのではと思います。

そんな中で、様々な企業や団体 特にプラスチックを主力商品として扱うところはこの再利用を非常に意識して取組みされているところが多いです。

ちょっと前に子どもに『ガ○プラ』を買った際に知ったのですが、プラモデルの余ったランナー(部品が最初くっついている部分)を回収して、次はそれだけで製品化して販売されているものだったり、プラスチックに変わる新たな環境素材LIMEX(ライメックス※)
(※石灰石を成分の半分以上が占める減プラ素材)を使ったガ〇プラもありました。


【写真】プラモデルのランナー


ワタクシ全然『ガ〇ダム世代』でもないんですが、このLIMEX素材プラモデルはフォルムが可愛くて、環境配慮素材っていうのが個人的に気になって自分の分として買っちゃいました・・・(>_<)


この他にも身近なものでプラスチックを使わず、紙に替えたり、別のもので代用するものなど増えているかと思います。
ただし、『プラスチック』が悪いわけではないかと思います。プラスチックは私たちの生活に今やなくてはならない重要な素材です。
大切なのはそれを使う『私たち』です!
プラスチックとどう付き合っていくのか・・・
必要以上に使わない、作らない、使い終わったら有効活用しやすい様にきちんと分別などして決められた手順で廃棄し再利用させて資源を無駄にしない・・・というホントに基本的なことがやはり重要かもしれません。

個人レベルでは中々大きなことはできないかと思いますが小さな積み重ねやそういった意識を持って行動することが大切だと感じます。

・・・で。ちょっと最後は無理やりですが、そんな個人でも身近にあるプラスチックを資源として有効活用させる活動に参加できるプロジェクトが西尾市でまさに今、行われています。(詳しくははこちらを→不要なクリアファイルを回収いたします!

こういった身近で行われて自分ができることからまずはじめてみるのはいかがでしょうか?
本日は以上です。