SDGsなつぶやき
自分の肌と海の未来
こんにちは、運営事務局の藤田です。
毎日暑くて、強い日差しが降りそそぐので、外へ出るときは日焼け止めが欠かせません。
でも、そんな日焼け止めが実は「海のサンゴに悪影響を与えることがある」という事実をご存じでしょうか?
サンゴにとって有害な成分がある?
日焼け止めに含まれる成分の中には、「紫外線吸収剤」と呼ばれる化学物質が使われていることがあります。
この中でも「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」などの成分は、サンゴにダメージを与える可能性があると、いくつかの研究で指摘されています。
例えば:
• サンゴの発育を妨げる
• サンゴの白化現象(死んでしまうこと)の原因になる
• 稚魚など小さな海洋生物にも悪影響を及ぼす可能性がある
こうした理由から、ハワイやパラオなどの国では、特定の成分が入った日焼け止めの販売や使用を禁止する法律が作られています。
だからといって、日焼け止めを使わない方がいいのかというと、そうではありません。
肌を紫外線から守ることはとても大切だからです。特に紫外線は、シミやしわの原因になるだけでなく、将来的に皮膚がんのリスクもあると言われています。
大事なのは、どんな成分が使われているかを知ること、そして選べるようになることなのではないでしょうか?
最近では「サンゴにやさしい日焼け止め」や「ノンケミカル」「紫外線散乱剤タイプ」など、肌にも自然にも配慮された日焼け止めも増えてきています。
海に囲まれた日本に住む私たちにとって、海の健康は他人事ではありません。
海には行かないから関係ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、排水や河川を通じて私たちの生活は海とつながっています。
「どんな日焼け止めを使うか」という小さな行動の積み重ねが、海の未来にもつながっているのかな?そんなふうに考えてみると、SDGsはやはり身近なものですね。
SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」は、漁業や海洋汚染の話だけではなく、私たちが毎日選んで使うものにも関係しています。
たとえばこの夏、「何を選ぶか」に少しだけ意識を向けてみる。それだけでも立派なSDGsの一歩です。これまで何度も出てきたワードなので、またかと思われそうですが、“知ること”がやはり大切!
それが、自分の肌も海のサンゴも、どちらも守ることにつながるかもしれません。
本日は以上です。