SDGsなつぶやき
陸上競技から広がるSDGs
こんにちは運営事務局の早川です。
秋風が心地よくなり、スポーツにぴったりな季節がやってきました。
日本開催した世界陸上では、多くの国と人々が我々を熱狂させてくれました。
そんな陸上競技の話になります。
日本陸上競技連盟は、陸上競技を通じてSDGsに貢献する「#LETSTHINK(レッツシンク)」プロジェクトを推進しており、最新の日本選手権大会では実践的な環境配慮策を取り入れています。
たとえば、出場選手が着用するアスリートビブスには“エコナンバーカード”を導入し、腰につけるナンバーシールには再生PETを25%使用した合成紙を採用。国内で回収されたPETボトルを原料に活用することで、資源循環の意識を高めています。
案内表示板も軽量で組み立てやすく、使用後は再度回収・リサイクルしてペレット化する仕組みに。
さらに紙の使用量削減にも力を入れており、記録結果(リザルト)は紙で配布せずPDFデータでの共有に切り替え、120種目で約30,000枚のA4用紙を削減しました。
そして面白い試みとして、使用されなかったアスリートビブスや大会ポスターを、来場者への抽選プレゼントに回す方式も採用。イベント中に廃棄されがちな物をファンの手元に渡すことで「モノを捨てない風土」を育てようという工夫です。
これらの取り組みは、SDGsの中で特に「つくる責任・使う責任(目標12)」「気候変動への対策(目標13)」「持続可能なまちづくり(目標11)」などと深く結びついています。スポーツ観戦者・選手・関係者いずれも、こうした配慮を通じて地球や地域との関係を再考できる場となります。
秋に体を動かすことは、単なる健康づくりだけではありません。観戦する側も、競う側も、イベントを支える側も、小さな配慮を重ねれば、スポーツを楽しむことと未来を守ることを両立できます。秋の一歩から、持続可能な社会を体感するスポーツを始めてみませんか?