SDGsなつぶやき
桜とSDGs
こんにちは、運営事務局の明壁です。
桜の開花も徐々に北上し、これからは青森や北海道方面で見頃を迎えることと思います。
というわけで、日本の春の象徴とも言える桜を利用したSDGsの取り組みを紹介したいと思います。
広島県尾道市は「桜のまち」としても有名で、官民一体となって、桜の保全事業に積極的に取り組んでいます。保全事業の一環として行っているのが「間伐」で、間伐することによって、樹木1本1本に日が当たるようになり、効率よく光合成ができるようになります。さらに、光が地表に届くようになり、水源涵養機能や土砂災害防止機能、生物多様性保全機能が増進します。また、間伐によって切られた樹木を有効活用して「桜の木の紙」も開発しました。この紙は、桜の間伐材30%・古紙70%の完全再生紙で、桜のチップが散りばめられており、色も桃色っぽい風合いなので春を感じることができる製品で、卒業式や入学式のパンフレット等、春に使用する印刷物に使用されているようです。
また、桜の木ではなく、大量の花びらを有効活用した例もあります。どんなにきれいに咲き誇った桜の花びらも、散ってしまえば大量のゴミになってしまいます。そこで、大阪の企業によって桜の花びらを使用した世界初のプラスチック素材が開発されました。
その名も「サクラチック」。凍結乾燥させた桜の花びらを混ぜることによって鮮やかなピンク色のプラスチックができます。プラスチックの使用量も20%削減できるので、まさに一石二鳥の取り組みと言えます。アクセサリーや食器などに加工し販売できるよう試行錯誤を繰り返しているということです。
ぼんやりと桜を眺めながら、少しだけSDGsのことも考えてみてはいかかでしょうか?
本日は以上です。