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こんにちは、運営事務局の井土です。
近年注目されている「ローリングストック」についてご存じでしょうか?
聞いたことはあるけれど、実際にどうやって始めたらいいかわからない…という方もみえるのではないかと思います。そんな方のために、本日はローリングストックの基本から実践のコツ、おすすめの食品まで、わかりやすくご紹介します。

●ローリングストックとは?
ローリングストックとは、「日常的に使っている食品や生活用品を少し多めに買い置きし、使った分だけ補充していく」備蓄方法のことです。非常食を“買いっぱなし”にして賞味期限が切れてしまう…ということを防ぎ、「普段の延長で備える」ことができるのが最大のメリットです。

●どうして今ローリングストックが注目されているの?
近年、地震や台風など自然災害のリスクが高まっています。突然の停電や断水、物流の停止などでスーパーの棚が空っぽになることも珍しくありません。そんなとき、「いつもの食材が家にある」という安心感は大きいですよね。さらにコロナ禍で、買い物に行けない時期があったことも、家庭での備蓄意識を高めるきっかけになりました。

●ローリングストックの始め方3ステップ
1. 普段食べているものをチェック
非常時に食べ慣れないものはストレスになります。まずは「普段よく食べているけど、常温でも保存できるもの」をピックアップしてみましょう。
2. 少し多めに買ってストック
いつも買う商品を少し多く購入して、家の棚やストックボックスに保管。食べたらその分だけ買い足して「回して」いきます。
3. 賞味期限を“見える化”する
「古いものから使う」が基本。棚の手前に古いもの、奥に新しいものを置くと管理しやすいです。カレンダーアプリやメモ帳で期限をチェックするのもおすすめです。


●ローリングストックにおすすめの食品&アイテム
・パウチごはん・レトルト食品(無添加・低アレルゲンのものも豊富にあります)
・インスタント味噌汁や即席スープ
・サバ缶、野菜、果物などの缶詰
・ドライフルーツやナッツ
・チョコレートやビスケットなどのお菓子類
・カセットコンロ、ボンベ
・紙皿、ラップなどの簡易調理器具   など

ローリングストックとSDGsにはどのような関係があるの?と思う方もみえるかもしれません。一見別のテーマにみえますが、ローリングストックは「災害に備える」だけでなく、「食品ロスの削減」「持続可能な消費スタイルの実践」など、いくつかのSDGs目標にも貢献しています。

~具体例~
・目標2:飢餓をゼロに
ローリングストックは、非常時でも家族が一定期間食事に困らないように備えること。これにより、災害時の食料不足を防ぐ仕組みが家庭単位で整います。さらに、支援物資の不足時にも自立した生活ができるようになります。
・目標12:つくる責任 つかう責任
ここが最も関係が深いポイントです。ローリングストックでは「使いながら備える」を実践するため、賞味期限切れによる食品ロスを防ぐことができます。必要以上に買いだめをせず、計画的に消費・補充を行うことで、過剰消費を抑える=サステナブルな生活習慣へとつながります。
・目標13:気候変動に具体的な対策を
気候変動により増えている自然災害への備えとして、家庭でのローリングストックを実施することは、レジリエンス(回復力)のある社会づくりの一部です。備蓄によって被災直後の混乱を最小限に抑えることで、社会全体のリスク分散にも貢献します。

ローリングストックは「備えることを日常にする」アイデアです。特別なことをしなくても、いつも通りの生活をしながら災害への備えができる、まさに一石二鳥な方法です。忙しい毎日の中でも、ちょっとした工夫で家族の安全と安心が守れるなら、ぜひ今日から始めてみませんか?気になった方は、まず“今日の買い物で1品多く買ってみる”ことからスタートしてみましょう!

本日は以上です。