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SDGsに関するちょっとした小ネタやイベント・新着情報を掲載

明けましておめでとうございます。運営事務局の明壁です。

様々な企業のホームページ等を閲覧していると、SDGsではなくESGへの取り組みをPRしている企業が増えてきたような印象を持ったので、「SDGs」との関係性や「サステナビリティ」や「CSR」との違いを調べてみました。

まずは、それぞれの用語の意味をおさえておく必要があります。
「サステナビリティ」は、持続可能な発展を目指す考え方や取り組みを指します。
「SDGs」は、17の目標と、それを達成するための169個の具体的なターゲットによって構成されています。
「ESG」は、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(企業統治)の略で、企業の持続的な成長に欠かせない重要な観点です。
「CSR」は、一般的には「企業の社会的責任」と翻訳されますが、いわゆる社会貢献活動だけでなく、利害関係者に対して責任ある行動をとるとともに、説明責任を果たしていく考え方です。

サステナビリティとSGDsは同じような用語ですが、一番の大きな違いは時間の観念にあります。サステナビリティは時間の観念を持たず、永久的に持続可能な社会の実現にむけて取り組む考え方であり、一方SDGsは2030年までに17の目標の実現を目指すという時間の観念を持った考え方です。また、ESGは「ESG投資」という用語もあるように、もともと投資活動から始まった考え方であり、投資家が企業の価値を多角的に把握するための1つの重要な指標としてESGに注目しているので、企業側もESGを意識した経営をするようになっています。SDGsが国連からの要請であるのに対して、ESGの要請元は投資家であるという点でも2つの用語には違いがあります。また、CSRは環境や人権保護への取り組みや地域社会への参加、働きやすい環境づくり等多岐にわたる活動を含んでいます。

この4つの用語の間には、サステナビリティを実現するための手段としてSDGs・ESG・CSRなどがあるという関係性があり、企業によってどの考え方を重視していくかは異なりますが、サステナビリティという持続可能な社会の構築を大きな目標として様々な業種で多方面から取り組んでいること自体に変わりはありません。
サステナビリティの実現のためには、SDGsだけではなく、いろいろな観点からアプローチする方法があるということを知っておくことも大切だと思います。
本日は以上です。