SDGsなつぶやき
野生動物保護とルッキズムの関連
こんにちは、運営事務局の井土です。
先日テレビで保護猫の譲渡会に密着した番組を見ました。
譲渡会とは、事情があって保護団体に引き取られた動物の飼い主になりたい人を探す活動です。保護団体に引き取られる動物の中には、やむを得ない理由で飼い主がいなくなってしまった子だけではなく、ペットショップで売れ残ってしまったなど、人間本位による理由で保護団体に引き取られる子もいます。
私は自宅でチワワを4匹飼っているのですが、そのうちの2匹が保護犬、1匹は外見の問題からお店で格安で売られていた子です。外見の問題と言っても何か障害があるというわけではなく、ただ“小さすぎる”という理由です。我が家に迎え入れてからはすくすく成長して大きくなり、今でも元気に暮らしています(^^)
このように人間が生き物を外見基準で判断してしまうことは、ペット業界だけでなく実は世界の野生動物でも起こっています。寄付が比較的身近な文化であるというオーストラリアでは、動物の保護活動のための寄付を集める際に、見た目の可愛い動物は寄付が集まりやすいのに対し、爬虫類や鳥類は寄付を集めるのが難しいといった問題に直面しています。カモノハシなどの可愛らしい動物は個人からの寄付だけで目標金額に達したこともあるのに対し、絶滅寸前のオーストラリア固有種のカメに対する寄付は、1セントも集まらなかったという事例もあるそうです。そういった格差を少しでも解消し、注目されにくい動物の寄付を集めるために、オーストラリアではスタディツアーや体験型アクティビティなど、様々な取り組みを行っているそうです。詳しくはこちらをご覧ください。
https://spaceshipearth.jp/charity-beauty-premium/
人間の社会でも問題になるルッキズム(外見至上主義)が、生物のための寄付活動の場面でも問題になっているなんて驚きですよね。私達の生活は一部の生物だけでなく、様々な種類の生物が存在することによって成り立っています。そういった生態系を守るために私たちが出来る事は何か、少しでも考えるきっかけになったら幸いです(^^)
本日は以上です。