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SDGsに関するちょっとした小ネタやイベント・新着情報を掲載

こんにちは、運営事務局の井土です。

先日、京都旅行に行ってきました♪
天気も良くとても楽しかったのですが、どこに行っても人だらけ、大混雑と大渋滞で驚きました。

観光地が賑わうことは本来良いことなのですが、その受け入れ能力を超える観光客が訪れることで、地域社会や自然環境に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」が深刻な問題となっているのをご存じでしょうか?
日本国内ではインバウンド需要の急増に伴い、京都市、鎌倉市、白川郷、北海道美瑛町など各地でオーバーツーリズムが深刻化しつつあります。

オーバーツーリズムが進むと、様々な問題が発生します。
・騒音、交通渋滞、ごみの増加など地元住民の生活環境の悪化
・自然環境の破壊や生態系への影響
・歴史的建造物や文化遺産の劣化
・地価や物価の上昇など地域住民への影響
・地元文化の商業化や喪失  等々

これらの影響は一時的な観光ブームにとどまらず、地域の長期的な持続可能性に深刻な打撃を与える可能性があります。
一方で観光産業は地域経済の重要な柱でもあるので、単に観光客の数を制限すればいいというだけではなく、持続可能な観光の実現が求められます。

オーバーツーリズムの問題は、SDGsのいくつかの目標と深く関係しています。
目標11「住み続けられるまちづくりを」
 地域住民の生活環境を守りながら観光と共存することが求められています。
目標12「つくる責任 つかう責任」
 持続可能な観光の推進には、観光客・企業・自治体が責任ある行動を取ることが不可欠です。
目標13「気候変動に具体的な対策を」
 観光による交通やインフラの負荷が、温室効果ガスの増加にもつながっています。

オーバーツーリズムを解決するためには、観光客の分散化や地域住民との協働、サステナブル・ツーリズムの推進、予約制・入場制限の導入、観光客の教育など、様々な取組が必要です。
私たちも一人ひとりが責任ある旅行者として行動し、地域と共に育む観光の未来を考えてみませんか?

本日は以上です。