SDGsなつぶやき
「フードドライブ」でSDGs
こんにちは、運営事務局の明壁です。
「フードドライブ」という言葉を聞いたことがあるという人は多いと思いますが、そもそもフードドライブってどんな仕組みなの?「フードバンク」とはどう違うの?等々・・・私自身も分からないことがあったので少し調べてみました。
「フードドライブ」とは?
環境省から出されている資料では、「フードドライブとは、家庭で余っている食品を集めて、食品を必要としている地域のフードバンク等の生活困窮者支援団体、子ども食堂、福祉施設等に寄付する活動」と定義されています。
各自治体でもフードドライブを実施するところが増えており、Jリーグなども積極的にフードドライブ活動に取り組んでいます。
「フードバンク」と「フードドライブ」って何が違うの?
フードバンクは、食品メーカーや農家から出た余剰品等を集め、食べ物を必要としている人々に直接分配する団体です。一方、フードドライブは、家庭で余っている食品を各フードドライブ実施団体へ提供し、そこで集まった食品をフードバンクの団体に引き渡す活動です。フードドライブは一般家庭が対象になるので、私たちにとってより身近な活動であると思います。
しかし、食べ物であれば何でも寄付していいわけではありません。
以下は、環境省HPに掲載されている「回収できない食品」です。
・生鮮食品(生肉、魚介類、生野菜など)
・冷蔵食品、冷凍食品など温度管理が必要なもの
・手作り品、お弁当、食べ残しの食品
・賞味期限の記載のないもの(砂糖、塩を除く)、商品説明が外国語表記のもの
・開封されたもの、包装が破損し食品が外気に触れてしまうもの
・賞味期限が1か月未満のもの
・アルコール類(料理酒を除く)
・治療用特殊食品
提供した食品を、寄付された側に安心して食べてもらうことができるかどうかを最優先に考えていただければいいと思います。
「フードドライブ」のメリットとデメリット
フードドライブは、食品ロスの低減・貧困問題の解決の後押し・環境負荷の低減等のメリットがあります。一方、寄付される食品の偏り・品質管理のリスク・検品や運送の負担等のデメリットも指摘されています。現状ではフードドライブ団体はボランティアによって運営されているところが多いのも問題です。持続可能な取り組みにしなければならないので、その取り組みに関わる人もボランティアではなく、新たな雇用を生み出せるような仕組み作りが必要だと思います。
本日は以上です。